足元の輝きで差をつけろ!<br>靴磨き編

靴磨き足元の輝きで差をつけろ!
靴磨き編

レザーメンテの王道といえば靴磨き。
時間をかけずに美しい足元を演出する、シューポリッシュの真髄をご紹介する。

2010年発行 「日本の革 3号」より

「何より大事なのはクレンジングです。しっかり汚れを落とさなかったら、古いメイクを落とさずに、新しいメイクを上塗りすることになってしまいますから」
靴磨きというと、その言葉通り“磨き”に気がいってしまいがちだが、まずは正しいスキンケアを知ることが大切なのだ。人の肌が、若いうちからきちんとお手入れをすれば健康に保てるのと一緒で、靴も購入した直後から、定期的にケアしてあげることが重要。3、4足を履き回すなら、月に一度はお手入れをしたい。ブラッシング、クレンジングで汚れをしっかりと落とし、クリームで栄養を与えて保湿をしてあげる。これだけで靴はかなりの輝きを放つ。最後にトゥ部分にポリッシュを施せば、セクシーな足元の完成だ。

少し色があせてしまったブラウンのメンズシューズ。白浮きが目立ってきたのが気になる。

Step.1 シューキーパーを入れる

作業を始める前に、シューキーパーを入れてきれいな形に整えておくことがとても重要。しわが伸びて汚れも落としやすくなる。必ず靴のサイズにあったキーパーを選ぶこと。

カラークリームで、靴はここまで蘇る!

上の写真をご覧いただきたい。これは決して誌面づくりのための演出ではない。半年以上手入れを怠った革靴を、上で紹介したようにベーシックケアしたものだ。違うのはクリームを色付きのものにしただけ。所要時間は10分足らず。さあ、あなたの靴にも救いの手を!

痛んだつま先やかかとを中心に、カラークリームを塗り、それを全体にのばしていく。量はやはり米粒2、3粒でOK。